Santiago

さぁて、どう書いたらいいもんでしょうか…… 個人的には「屈辱的」と言ってもいいくらい奮わぬ結果になりました。 とはいっても仕方がないというか、通したい話が通せなかったわけで、闇雲に愚痴って終わる話でもないのですが。 もちろんSantiagoという曲に、BMSに対しては僕は満足のいく出来なんです。 まぁ仕方のない話なので、ガス抜きとしてのblog更新なわけです。 "Santiago"というタイトルに関しては、単に「タイトルが地名の曲いいじゃん」みたいなノリです。 progというか、イビサっぽく行こうと決めて、イビサというかスペインっぽい感じにしようとして、じゃあ地名タイトルでスペインだと、サンティアゴか……巡礼だな、という流れです。 とはいえコメントが聖書の抜粋だったりと実際に信仰告白の色が濃いです。1

枕のオチとして、今回のコンセプトが政教分離に反していたことをここでお詫び申し上げます。

じゃあ何の信仰告白なんだね?という話ですが、まぁわかりやすいところで縦連打の話ですよね。 こういうコンセプトをぶら下げないといけないイベントで、出てくる人が決まっているのでもちろん意識はしますが、この場合党首が何やってくるかは火を見るより明らかなわけです。 さすがに全員同じ事してくるのはいかんでしょとなるわけで、じゃあ縦連打のバリエーションを考えた結果、業界でいう微縦連がテーマになりました。

何度か言っているのですが僕のbeatmaniaのメインは10鍵で、5鍵も7鍵も主戦場ではないんです。 実際にこの曲も7鍵で作り始めているんですが、純正の縦連打にしても微縦連にしても軸譜面のバリエーションなので縦の筋が見えやすくなります。 特に横に広い7鍵は顕著で、もう全然パッとしない譜面でした。 ある程度横に散らしたいんだけど、そもそもベースに微縦連のテーマを託してしまったのでこれを散らすのはご法度です。2 じゃあ1キックで3ベースみたいなことをして……やぼったいなぁ、なんてぼやきながら軸で選択しては横にずらし……なんてことをしていると3、ふと「どうして7鍵にこだわってるの?」と気が付くわけです。 というわけでキックが消え、ベースが1に来ました。 途端に譜面がグっと締まり始めます。 あとは最後のスパソ置ければ……置けました。 ok、5鍵の曲だったのね……と安心してタバコに火をつけるわけですが、この時のuBmscの設定はセパレートのままでした。

結果としてハーフ非推奨型の5鍵譜面が出来上がったわけですが、僕が天邪鬼なのを差し置いてもこれは新たな鉱脈だったと思います。 そもそも何故、特に本家の譜面にハーフ隣接があるにもかかわらずBMSの5鍵では隣接が推奨されないのでしょう? 今はBMSに入れ込んでるプレーヤーは専コンを使うのが常識ですが、もちろんキーボードのプレイヤーも健在で、その場合ロールオーバーの問題が発生します。 で、ロールオーバーのケアをどうしようか、となったところで皆検証していくわけですが、どうも隣接はまずいという結論が出ていきます。 これに関しては3キーロールオーバーだと"1QAZ", "2WSX", "3EDC", "4RFV"のうち2つを同時に押すとうまくいかないキーボードが多いのかな、と感じています。4 というわけで、BMSに関しては隣接は……特に左肩上がりがある隣接はご法度になるわけです。 一応の回避策としてズラし配置によって許容する流れがありますが、この流派の筆頭はARMYTOMで、これはイコール5鍵BMSの重要なマナーと言っても問題ありませんでした。 僕としては、「もういいじゃない、7鍵で無茶苦茶やっといて今日日まだそれ言うメリットがない」と思います。 改めて言います……これは「鉱脈」になりうるのです。 少し、この獣道を進んでみようと思います。 何かできそうな匂いがするんです。

ではもう一つの獣道の話です。 BMSリリース直後はよく配信を探しに行くのですが、皆様ありがたいことに初見配信にこだわってプレイしていただいております。 BMSの最大の特徴は「初見が多くできる」というところにもあります。 というわけで、結果として一つの祈りを用意しました。 ブレイク前……一見して妖しい小節芸から猶予ゼロのワープを仕掛けたと思われていますが、実際は最初に一度同型を見せています。 今見返すとさりげなさ過ぎて意地悪に見えるんですけど、なんにしろ小節線含めた完全同型を一度見せています。 sightの問いとは違っていて、「何もないところから譜面と呼吸が合う瞬間」のたまらない幸せみたいなものを用意したかったんです。 どうか今からでもいいので、もう一度プレイしてほしいんです。 次はあなたが知っているように、そう願うように譜面が応えてくれるはずです。 もう「どうか受け入れてもらえますように」としか言いようがないんです。

最初にこの曲は「信仰告白」だと言ったのですが、僕の中にある出逢いだとか、旅だとか、そういう願いめいたものが何かの偶然でこの曲に織り込めてしまったので、僕としては曲に対しては満足で、一方で届かなかった祈りに対してやっぱり寂しさもあるんです。


  1. ……人生何かと嫌なことが多いもんで、溜まった膿を吐き出したくてちょっと教会に転がり込んだりしてたんです。ふつーのカトリックですよ。勢いで改宗こそすれどカトリックはねぇだろうなと思って生きてきたのに不思議なもんです。

  2. 普段であれば絶対に横に割ります。こういうフレーズはその方がアクセントが分かりやすいんです。

  3. 基本的にこういう「横にズラして見た目のおさまりが良いか」の検証を延々やり続ける感じです。一箇所ズラしては他の小節の混フレでも同じくできるかを確認して、他のフレーズと噛み合わないなら調節して、また他のフレーズとの収まりを確認しに行って……

  4. 僕、thinkpadファンなのでだいたいこれに当たります。ほかのタイプに当たったのは今使っているTUF Gamingが最初で、これに関してはZCXV同時が出来ないので最近はnanoKEY2でBMSやってたりしています。