Functional Object X
さて、WORLD WARが終わりました。 僕としては「楽しかったよ」だけで……おそらくこれからのイベントに対して永遠にそう言い続けるのかもしれませんが、ただそれだけを言っていたいという祈りをこめてそう言いたいと思います。
その上で数点、先に言っておかないとならないことがあるのですが……まず、やらかしました。 DP譜面でBMPの登録があるのに動画が流れません。 完全な配置ミスです。 問題アリアリなんですが、IRの都合で混乱を招くのでそのままにしたいと思います。1 もう一つ、blogの最初に言っていたとおり再配布規定を同梱しました。 はっきり言って悪手だと思います。 色々と関わってきた仲間を失望させかねない内容ですが、どうか僕のわがままを通させてください。 僕が愛してしまった僕の曲です。 どうかこの系の中ですべてを完結させてあげてください。
というわけで、久しぶりにBMSを作ったので「一体何を考えていたか」のお話です。 この曲に対する殆どの不満は「判定とTotal」の問題になるかと思います。 身も蓋もないお話ですが、旧Genoside六段の僕が当たり前のように出来てしまっているのでGenoside六段くらいでクリアできるレベルなはずなんです。 とはいえ原因は明白です。 中盤の全白パートが出来なければ間違いなくクリアできないはずです。 こういう見た目先行の個人的に「びっくり譜面」と呼ぶ形ですが、見た目が面白そうならとりあえず置いちゃってテストプレイで出来てしまった場合そのまま採用になります……ただし僕は北斗しか出来ないんです。 おそらく、NASTYの時同様に固定殺しになったんだと思います……お察しの方もいるかと思いますが、固定専門のプレイヤーが殺せる可能性は常に考えています。 正確には固定配置の効果を信用していないというほうが正しいです……「そんなんただのツイスターやん」みたいな感覚です。
固定配置は簡単に言うと「物量を捌くために手の動き方を最適化する」方法です。 従って手首や肘をあまり引かない方法ですが、一方で「リズムを合わせる」という行為は大きく動くほうが簡単なはずです。 音楽を演る人の殆どが、少ない動作で音を合わせることの難しさを理解していると思います。 肝心の全白も北斗であればこの部分はロングノートが混じっただけのキックスネアハットの基本形に近いんです。 このくらいの密度であればリズムに合わせるために予備動作をする余裕は十分にあり、この判定でもBADに悩まされるほどのことにはならないはずです。 少なくとも僕から見て、1キックと全白ながらも3-5のキックスネアがよく見えるこの譜面は最後を除いて予備動作が出来ないほど複雑な部分はない譜面だと考えています。2 但し、そう言っていられるのは左スクラッチの場合だけでした。 右スクラッチだと突然牙を剥きますが、実は右スクラッチでもテストプレイをして、スクラッチが取れなかったんですが抜けています。 すぐに拍頭が来ます。 削りはすれど、ここでゲージが潰れるほど不安定なリズムではないんです。 まぁ右殺し、左殺しみたいな話はBeatmaniaにはよくある話じゃないですか。
あとは気持ちよく1キックを堪能してもらって、最後に度々語ってきたBoomBapへの終わりなき探求が始まります。3 ここでの3キック/5スネアの形は全白ゾーンの3-5を引き継いでいますが……すいませんどの曲か忘れましたが、3キックは確かsiromaruの譜面からのインスパイアです。 「4つ打ちのキックより左を使う為にキックを右に動かす」という発想は、どうして15年も音ゲーやっていて気が付かなかったのかとため息が出た瞬間で、いつかこの形をやらないと永遠にシロマルに一杯食わされたままだと思っていました。 実際にこの形をやってみると、ケースバイケースですがまるでキックが歌い始めたような感覚です。 大袈裟に言うと、無限のセルをキックスネアが飛び交うこの瞬間を見たくて、この曲が出来上がったのです。
実際は元ネタがあります……同じ様にビートが歌い始めます。 とても美しい曲です。
P.S. DPの無理皿は某氏に指摘され、今のDP譜面にこういう部分がないのは承知していますが、20年前は1+Sが根性さえあれば取れる5鍵DPですらこういう皿に何度も煮え湯を呑まされてきたのです。 せっかくなので一杯どうぞ。
